ペットが亡くなってしまった時にまず行うべきこと

ペットとの別れ

ペットの寿命は人間よりも短いことがほとんどです。お別れをするときに慌てないためにも、ある程度何をすべきか心に留めておくことをおすすめします。家族の一員としての気持ちとして今までの感謝の気持ちを持って送り出し、ペットとのお別れをきちんとすれば飼っていた方やご家族も立ち直りやすいと思われます。気持ちをしっかりと持って、お別れをしましょう。

用意するもの

用意する物は、介護やペット用の防水シーツとガーゼやタオルなどの柔らかい清潔な布です。安置しておくために段ボールのような丈夫な厚手の箱もいります。ペットの体の大きさに合うサイズの物を用意してください。ペットの亡骸を冷やすための保冷剤や氷なども多めに用意しましょう。

 

事前にペットの葬儀社に加入していたり、専用の霊園などの宗教施設に相談していたりする場合は、すぐに迎えに来て遺体を預かってもらえる場合がありますし、安置をするためのグッズをセットで購入できたりする場合があります。

処置の方法

葬儀社と提携している場合は、かかりつけの動物病院からの紹介でお別れの処置ができることもあります。ただし特に葬儀社などに依頼をしていない場合でも、自分でお別れの処置をすることも可能です。ペットが亡くなったら、まず風通しの良い涼しいところに安置します。できれば空調が効いていて20度前後を保てる室内が良いでしょう。ペットの亡骸が少しでも生前の姿を保てるよう、腐敗を防ぐ必要があります。

 

防水シートの上にタオルを敷いて、ペットを寝かせて毛並みの手入れに使っていたブラシをかけて、毛並みを整えてあげます。湿らせた柔らかい綺麗な布やガーゼを使って、なでるように優しく体を拭いてあげてください。特に口の周辺や肛門などのおしりの辺りは分泌物が付着していることがあるので、丁寧に拭き取りましょう。

 

体を綺麗にしてあげたら、箱に入れて安置します。ペットの体液がしみると床に付いて困ることがあります。特に賃貸住宅の場合はシミや臭いの元になりかねないので、防水シーツを敷いてから箱を置くようにしてください。箱の中に大きめのタオルや毛布などの柔らかい布を敷いてペットを安置します。できれば白いシーツなどがあると、ペットを悼む気持ちに相応しくなります。

 

もし、箱の中に納めるのが気が進まないのであれば、ペット用品を扱うショップなどで専用の小さめの棺を取り扱っているところもあるので問い合わせることをすすめます。ペットの葬儀社や宗教施設でも頼めることもあるでしょう。ご遺体の周りには生前遊んでいたおもちゃや好物の食べ物、可愛らしい花を飾っておくとペットも寂しい思いをしなくて済みます。火葬を考えている場合は、金属製の物や有毒ガスが発生する可能性のあるプラスチックなどのおもちゃは一緒に入れられないので、周りに置いておくだけにとどめていてください。

 

ペットの体を冷やすために、保冷剤や氷を頭やお腹の部分に入れておきましょう。火葬をする時間が取れない場合は、安置をする時間が2~3日かかることがあります。特に夏の暑い時期は注意が必要で、可能な限りエアコンで室温を低く保つ必要があるでしょう。体液がしみ出ないように、最初のお手入れをしたのと同様に、肛門周辺や口の周りの処置を丁寧にしてください。

処置をしたら

最初に処置をしたら、すぐに最寄りの葬儀社か近い場所のペット専用霊園に連絡をして火葬の手配をしましょう。近い場所に火葬施設を併設している霊園があれば、すぐに預かりに来てもらえる可能性が高いでしょう。最寄りのない場合や日程が取れない場合はペット用の葬儀会社に依頼して、火葬用の設備を搭載している車を自宅まで手配してもらう方法もあります。自宅前に駐車スペースがない場合は、空き地などのスペースを探して適切な場所を探してもらうこともできる場合があるので、諦めずに相談すると良いでしょう。

 

火葬に対応できる動物として、犬や猫はどの施設でも基本的に受け付けています。その他にウサギやフェレットやモルモット、鳥などの小動物であれば対応範囲として考えているところが多いです。

 

なお、ペット用の墓地がない場合は、提携する寺院などの紹介が可能な業者もあります。霊園や寺院などの宗教施設で火葬を行うときは、時間が合わずに立会いが難しい場合は他の家庭のペットと合わせて火葬する合同葬の扱いになります。埋葬も合同のお墓になることが多いです。家族で立ち会って火葬をし、葬儀を執り行うのであれば個別葬となり、専用の墓地を用意することも可能です。一周忌などの忌法要も施設によってできることがあります。

 

個別葬をしてもお墓を見る人がいない場合は、合同のお墓に入れて永代供養を依頼できることもありますので、ご住職や担当の方に尋ねてみると良いでしょう。合同のお墓に入れても、専用の場所にお花を供えたり、線香をあげてお参りをしたりすることも可能なので、身近にペットを感じることもできます。納骨堂がある場合は、ペットの写真やおもちゃを飾れるところもあります。施設によって違いがありますので、事前に確認するのを勧めます。

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